ひざの痛みの解消法

先日、薬局の待合室に置いてある医療系のフリーペーパーの表紙に、「ひざの痛みの解消法」という見出しが見えたので、中の記事を読んでみました。

その記事は、整形外科のドクターが監修されたもので、ひざ痛のメカニズムについては、「年齢とともにひざ関節の軟骨がすり減って炎症が起こる」という説明、セルフケアについては、「太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるのがおすすめ」との事でした。

これを見て私は、「整形外科の世界は、私が鍼灸師になった20数年前とまったく変わっていないんだなあ」と少し驚きました。

私も初めのうちはこの記事のように考えて、患者さんの膝に鍼やアイシングをしたり、太ももの筋トレなどを指導していましたが、なかなか効果は表れませんでした。

そこで自分なりに試行錯誤して行きついた答えは、「ひざ痛の原因はひざにはない」という事です。なのでひざ自体に治療をしても、良くならなかったり、一時的に良くなってもすぐ戻ってしまうのです。

では、原因はどこにあるかというと、お尻、そしてアタマです。と言っても?だと思いますので、それぞれについて説明しますね。

まずお尻についての問題は、お尻がしっかり使えていないという事です。歩いたり膝を曲げ伸ばしする時に、お尻や太ももの後ろの筋肉をしっかり使うのが合理的なのですが、太ももの前の筋肉ばかり使うと膝に負担がかかってしまいます。

ですので、使われすぎている太ももの前の筋肉をさらに鍛えるというのは、ひざ痛のセルフケアとしては的外れのように思います。

次のについては2つの問題が考えられます。

一つは足首の前後方向の硬さです。これが硬いと歩行時の後足のつま先が外を向きやすいです。つま先の方向とひざが曲がる方向が違うと、ひざにストレスがかかりひざ痛の原因になります。

もう一つは足をついた時に、足が内側に倒れるすぎる過回内(オーバープロネーション)です。少し内側に倒れるのが正しいのですが、内側に倒れすぎると、連動してひざも内側に入り、痛みの原因になります。

最後のアタマとは、神経回路(モーターコントロール)のことです。

上記のような、お尻が使えていない歩き方や、ひざが内側に入ってしまう歩き方を長年やっている人は、そういう神経回路ができあがっています。ですので、それを書き換えるトレーニングを行う必要があります。

これは、筋肉を大きくするいわゆる筋トレとは違い、いわば「正しい動作のクセをつけるトレーニング」です。

つづく

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